ホーム>旅行記>02.東南アジア前編(アジア旅行2001-2002)
ハノイに着いてまた自転車、バイクのあまりの多さに驚いてしまった。ホーチミンよりも車が少ないので、さらにその多さが目立つのだ。バスは市場近くのシンカフェオフィスの前に止まった。隣の席に座っていたベトナム人の青年に新しくて安いホテルの場所を聞いていたので、地図を頼りにホテルへ向かった。
ハノイの第一印象は、ホーチミンよりも庶民的で、親しみやすそうな街というものだった。ホテルの名前はウィングホテルで、旅行者の集中するエリアからやや離れてはいるものの、2人ドミトリーで3ドルだったので、そこに決めた。最初は一人だったので、うまくいけば一人で一部屋使えるかもしれないと思ったが、それは少し甘かったようだ。
しばらくして、部屋をノックする音がし、ドアを開けるとそこには見覚えのある顔が立っていた。2人同時に「あっー!!」と叫んだ。何とカンボジアからベトナムへ行くバスで一緒だった日本人の坊主頭の彼だった。もう会うこともないと思っていたが、まさかこんなところで会うとは世の中狭いものである。
旅も長くなると時に音楽が聴きたくなってくる。バンコクでは音楽CDが安く手に入るが、ここベトナムでもCD1枚1ドル程度で手に入る。これから戻る中国ではCD1枚6元(90円)とベトナムよりも安いが、品揃えは圧倒的にベトナムの方が上である。
バンコクからずーっとCDウォークマンが欲しいと思っていたが、とうとう我慢できず、ここハノイでCDウォークマンを買うことにした。長旅ではあまり物を買うことはないが、久しぶりに物欲に負けてCDを買いあさってしまった。
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ハノイには紅河が流れているので、この川は見ておくべきかと思い、歩いて町の東にある紅河を目指した。紅河は中国では元江という名前になっているが、紅河という名前の町のそばを流れるのが、この元江、つまり紅河だ。
中国で見た紅河は、まさにその名の通り、紅河と呼ぶにふさわしいほど赤かった。また周辺の褐色の大地がその赤さを引き立てているようにも見えた。果たしてこのハノイに流れる紅河も赤いのか、それが知りたかったのだ。国境をまたいで流れる川というのは、国を越えての再会の喜びがあり、とても感慨深いものだ。
ハノイの紅河沿いはどうやら貧民街になっているようで、明らかに中心部よりも貧しい人々がそこで暮らしているようであった。細い路地をくねくねと進んでいき、行き止まりのようなところで、ようやく紅河をこの目で見ることができた。
紅河は、中国で出会った紅河ほどではなかったが、やはり赤いといえる色をしていた。メコンの黄色いような茶色いような色とは異なる色だ。川ごとに個性があり、それゆえに川は様々な物語の舞台となりえるのだろう。
ハノイの紅河
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夜は坊主頭の彼とベトナムの有名な水上人形劇を見に行くことにした。開演までにまだ時間があったので、カフェでとても濃くてとろっとしたアイスコーヒーをちびちびと飲みながら、彼と旅や仕事の話をした。彼の専門は化学らしく、まだ23歳だったが、働いていた会社を辞めて旅に出てきたらしい。旅から戻っても、しばらくはまともな仕事にはつかず、旅を続けたいらしい。絵を描くのが好きなので、絵を描いたり、文章を書いたりする仕事が出来たらいいなあと、おそらく多くの旅人が夢見ているような仕事を、彼もまたぼんやりと考えているようだった。