こんにちは!2019年3月に家族そろって長野県大町市に移住したしゅーいちです。
移住というと仕事やお金のこと、住む家のこと、子どもがいる家庭では子どもの教育のことなど考えなくてはいけないことがたくさんあって大変そうですよね。
しゅーいち
大町市の先輩移住者に話を聞くと「考えたらあかん!動けなくなるから」とアドバイスしてくれる人もいました。
とは言ってもやはりこれまでの生活を一変させる人生の一大事なので、我が家の場合はいろいろ考えて、計画を立てて、そこまでした上で後は何とかなるやろの精神で事を進めました。
我が家の場合、移住先は先に決まっていたので、ここでは移住先が決まっている前提で、実際にどう具体的に移住を進めていったかということを説明したいと思います。
移住を決めた経緯については、以下の記事にまとめています。
移住先をどこにするかという選択は、それだけで一大テーマになってしまうため、ここでは触れませんが、以下のページにまとめたのでご参考ください。
目次
職場の上司への説明
ちょうど長野への移住を考え始めた頃に、幹部候補の研修プログラムの候補に選ばれたことが当時の職場を辞める事を決めるきっかけになりました。
この研修を受けてしまうとなかなか会社を辞めずらくなってしまうので、この研修を辞退するタイミングで職場の上司に移住の考えと仕事を辞める可能性について相談しました。
通常の退職の場合に比べてかなり早いタイミングだったと思いますが、直前に打ち明けるよりは、この方が話がスムーズで良かったと思います。
移住先での物件探し
移住の際に問題になるのが、移住先での住まいの確保です。
賃貸か購入かという選択肢がありますが、まず賃貸に入って暮らしながら地域との関わりを深めていって、いい物件や土地を探すという進め方をされるケースが多いようです。
自治体が提供する定住促進住宅も安い家賃でまともな家を借りられるので選択肢の1つになると思います。
ただ数が少ないため、タイミングが合わないと借りるのは難しいかもしれません。
我が家の場合は、仮住まいという選択はしたくなかったので、最初から購入するつもりで、物件を探しました。
家を探す方法は、ネットで現地の不動産会社が出している情報や自治体が運営する空き家バンクがメインでした。
大町エリアで私が利用した不動産会社は、さくら不動産株式会社と信州田舎暮らし株式会社です。
定住促進アドバイザーや先輩移住者が情報を持っていることもありますので、知り合う機会があれば聞いてみるといいと思います。
良さそうな物件があったら、グーグルマップのストリートビューの機能を使って、周辺の様子を確認すると、現地に行かずしてある程度周辺の状況を把握することができるのでおススメです。
良さそうだったら実際に不動産会社に内見させてもらいますが、遠方の場合は、いくつかまとめて内見すると効率がいいです。
内見で気に入った物件があったら、できれば床下の状態も確認しましょう。
見た目が大丈夫そうでも、土台がシロアリにやられていたり、腐食でボロボロになっていることはよくあります。
買ってから気付いて後悔するケースもあるので、事前にチェックしておくべきでしょう。
築年数の古い家を購入する前にチェックすべきポイントを以下の記事にまとめましたので、ご参考ください。
田舎には空き家がたくさんありますが、なかなか物件情報として表に出てきません。
よそ者には貸したくないとか、親戚が集まる時のために売らないでおく、などの理由があるようです。
うちの場合は、今住んでいる家をタイミングよく不動産会社のホームページで見つけることができましたが、他にはめぼしい物件は出てきませんでした。
同じ地区でも隣組が違うと居心地も違うようです。
我が家が入ることになった隣組は、この地区の中でも移住者が多い隣組だったので、比較的受け入れてもらいやすい雰囲気があったと思います。
隣組によっては挨拶もしてもらえないようなところもあるようなので、そういうところに入ってしまうとなかなか辛い思いをするかもしれません。
そのため、まずは賃貸に住んで地域のことをよく知ってから理想の物件を探すのが安全な方法だと思います。
移住先の情報収集
移住先の自治体のサイト
定住を促進している地方自治体のサイトには、大概移住を検討している人向けのコンテンツが設けられていると思います。
補助金や移住者向け住宅など移住に関する情報が集まってますのでチェックしておきましょう。
定住促進アドバイザーへの相談
大町市には移住者で様々な職についている定住促進アドバイザーがいて、移住者の相談に乗ってくれます。
仕事のことや日々の生活のこと、子どもの教育のことなど、分からないことばかりだと思うので、アドバイザーの方々に相談すれば大いに参考になると思います。
私も移住前に4人ほどアドバイザーの方にお話を伺いました。
先輩移住者との交流
移住相談会などの移住関連のイベントに参加することで、実際に移住した人から直接話を聞いたりする機会を得ることができます。
また、移住者の中にはカフェやレストラン、宿を営んでいる人が結構いるので、客として訪問して、色々と話を聞いてみるというのもありだと思います。
こういう店には人や情報が集まるので、何かしら有益な情報が得られるかもしれません。
うちの場合は、娘が山村留学をしていた関係で、運動会や授業参観などの行事の際に移住者の家族に知り合う機会が結構ありました。
やはり、移住を検討する際に、先輩移住者の生の声を聞くことが最も参考になると思いますし、具体的なイメージを持ちやすいと思うので、移住を検討されている方は、何らかの形で先輩移住者に話を聞く機会を持つことをおすすめします。
移住後の仕事や収入面の検討
移住後の仕事をどうするのかということは、住む家と同じかそれ以上に大きな要素ではないでしょうか?
収入面での不安から移住に踏み切れない人も多いのではないかと思います。
前職と同じ職種にこだわれば、確かに都会に比べると選択肢は少ないかもしれませんが、人手不足であることは間違いないので、こだわらなければ何かしら仕事はあるのではないかと思います。
私の場合、前職とは全く異なる木に関わる仕事、ものづくりに関わる仕事がしたいと考えているため、林業の関係者に話を伺ったり、手に職をつけるために長野県にある技術専門校の建築科に通ったりして、将来のナリワイを模索しているところです。
技術専門校は2年間のカリキュラムになっていますが、この間の収入は失業保険で賄うことにしています。
通常、失業保険をもらえる期間はもっと短いのですが、職業訓練を受けている間は待機期間もなく、給付期間は受講期間中延長される制度があります。
詳しくは以下の記事を参照してください。
田舎で仕事を探すときは、まずはその地域を管轄する職安(ハローワーク)に行ってみることをお勧めします。
職業訓練を受ける時もハローワークが窓口になります。
せっかく田舎に移住するのだから、田舎らしい仕事がしたいという場合は、その他の選択肢として、地域おこし協力隊になるという手もあります。
地域おこし協力隊の業務内容は自治体により様々なので、気になる移住先がある場合は、地域おこし協力隊を募集していないかチェックしてみましょう。
地域おこし協力隊の募集状況は、各自治体のホームぺージのほか、移住・交流推進機構(JOIN)が運営する以下のサイトに全国の地域おこし協力隊の情報が集約されているのでご参考ください。
参考 地域おこし協力隊ニッポン移住・交流ナビ JOIN資金繰りの計画
移住には、場合によっては大きなお金が動きます。
大きなお金が動かない場合でも、仕事を辞めて移住する場合、次の仕事に就くまでにブランクがあったり、給与水準が下がったりすることも多いのではないかと思います。
収入が増える場合は、あまり気にすることはありませんが、収入が減る場合は、資金繰りの計画をしっかり立てておくことをお勧めします。
特に気をつける必要があるのが、税金や健康保険の支払いです。
所得税や住民税、健康保険の支払額は、前年の所得に応じて決まるので、前年の所得が高い方は要注意です。
サラリーマンは普段給料から天引きされているので、いくら支払っているのか、あまり意識していない方も結構いるのではないかと思いますが、翌年度の支払いがいくらぐらいになるか調べておいて、資金繰りの計画に盛り込んでおく事をお勧めします。
また、都会に比べて田舎の方が高くなる可能性がある出費は、車関係と光熱水費です。
田舎は車なしでは生活できないところが多いので、車の台数が増えたり、ガソリン代が高くなったりします。
ガソリン代の単価も都会よりも田舎の方が高いと思います。(大町市の場合、2019年時点でリッター当たり10円ほど高かったです。)
上下水道は、都会よりも人口が少ないため、世帯当たりの負担が増えるからか、田舎の方が高くなります。
冬が寒い地域では当然のことながら暖房にかかるお金が結構な負担になってきます。直接的な暖房費以外に凍結防止ヒーターの電気代がバカにならないので、寒冷地の皆さまは凍結防止ヒーター用節電器を使っています。
我が家の場合は、仕事を辞めてしばらくの間失業保険に頼るうえに、持ち家の売却、移住先での住宅の購入、家の改修工事、軽トラの購入、木工機械の購入など、大きなお金が動くことから、かなり細かな資金繰りの計画を立てました。
職業訓練校の入校選考
職業訓練を受ける予定がない人は、読み飛ばしてください。
職業訓練を受ける場合、申し込めばすぐに受けられるわけではなく、入校選考に合格する必要があります。
そのため、入校選考の申し込み時期と実施日を事前によく確認しておきましょう。
私が受けた技術専門校の場合は、入校選考は学科試験(数Iと現国)、面接、適性検査がありました。
学科試験と面接は重要なので、確実に受かりたいのであれば、事前にしっかり準備をしておきましょう。
面接では、職業訓練を受けたいと思った動機やどのような技能を身に付けたいか、どういう職に就きたいかなど聞かれるので、事前に何を話すか考えておきましょう。
また、事前に見学会などに参加したか聞かれることがありますので、見学会が開催されている場合は、出来るだけ参加するようにしましょう。
見学会の日が都合が悪くても、連絡すれば個別に見学させてくれると思います。
学科試験は難しいものではありませんが、ブランクがある人はある程度準備をしておかないと不合格になってしまう可能性もあるのでご注意ください。
職業訓練校に連絡すれば過去問がもらえるので、取り寄せて試験勉強しておきましょう。
特に漢字は、普段パソコンやスマホの変換に頼り切っている人は、驚くほど漢字が書けなくなっているかもしれませんので、漢字練習もしておきましょう。
適性検査は、一般常識的な質問と反射神経を試すような検査ですが、よほどのことがなければ適性検査で落とされることはないと思うので、特に事前の準備は必要なく、焦らずに落ち着いて取り組めば問題ないと思います。
持ち家売却のための不動産会社との媒介契約
移住前の家が賃貸の人は関係ない項目なので、読み飛ばしてください。
持ち家を売却して移住する場合、その販売活動を開始する時期は頭を悩ませる問題だと思います。
特にローンが残っている場合は、死活問題になるので見通しを立てて計画的に進めていく必要があります。
まずは販売活動を開始する時期ですが、不動産会社との仲介契約の期間が一般的に3ヶ月になっているので、その3ヶ月の間に売買契約をまとめることが目標になると思います。
例えば、3月末ごろに移住することを想定している場合、遅くとも年末までには不動産会社と契約し、販売活動を開始しておく必要があります。
もちろんこれは1つの目安に過ぎないので、販売に要する期間は不動産会社の営業担当者とよく相談して判断した方がいいです。
築年数や希望売却価格、立地などによって要する時間は大分変わってくると思います。
時期が決まったら次に、仲介を依頼する不動産会社を選ぶ必要がありますが、この選択がめちゃくちゃ重要になります。
できれば複数社に査定依頼を出して、その対応のスピードや営業担当者の人柄、やる気、査定内容、販売方法などを勘案して選ぶようにしましょう。
また、R-STOREや東京R不動産など、特色のある不動産会社もあるので、デザインにこだわりを持って建てた家などは、このような不動産会社を選ぶのも手です。
我が家の場合は、設計事務所に依頼して建てたこだわりの家だったので、R-STOREに依頼してみました。
普通の不動産会社とは毛色が違うので、最初は若干の不安もありましたが、営業担当者の人柄もよく、想像していた以上に良かったです。
一般媒介契約にして、他にもう一社とも仲介契約を結び、二社に並行して販売活動を依頼しました。
もう一社はどこに頼むかノーアイデアだったので、複数社に一括で査定依頼を出せるHOME4Uを利用しました。
不動産の売却に関する情報を入力する必要があるので、素性の知れない会社が運営するサイトよりも大手のNTTデータが運営するこのサイトの方が安全かなと思ったからです。
専任媒介契約にする場合は、どこか一社に絞る必要があります。
専任媒介の方が営業担当者が頑張ってくれるという話がありますが、外れた場合のダメージは大きいので、一般媒介と専任媒介それぞれのメリット、デメリットを勘案して慎重に選んだ方がよいと思います。
市場価値が高そうな優良物件(早く売れそうな物件)は、営業担当者も頑張って営業してくれるので、自宅の価値に自信があれば一般媒介でも大丈夫だと思いました。
移住先物件の購入契約、引き渡し
いい物件が見つかったら売買契約を結ぶことになりますが、持ち家の売却より先行させて買ってしまってもいいものか悩ましいと思います。
うちも相当悩みました。
しかし、田舎の格安物件は、大抵が築年数が古く、そのままでは住めない状態の物件も多いと思います。
そのため、引越し前に最低限の改修工事をする必要が生じます。
その改修工事の時間を確保しようと思うと、どうしても自宅の売却よりも移住先の物件の購入が先になってしまいます。
また、市場には優良な物件がなかなか出てこないので、いい物件との巡り合わせは一期一会です。
そういうも事情あり、不安はありましたが、うちの場合は、持ち家の売却の目処が立っていない中で移住先物件の購入を先行させました。
田舎の物件は、都会の物件に比べるとかなり坪単価が低いので、購入契約を結ぶ前に、周辺の不動産の相場をよく調べて、出来るだけ適正な価格で購入できるよう交渉してみましょう。
特に築年数が30年ほども経っていれば、大規模なリフォームをしていない限り、建物価格はほぼゼロになるので、土地の値段ぐらいで購入できます。
我が家も築60年以上の古屋だったため、200平米以上の母屋と土蔵、倉庫がいくつかある物件でしたが、ほぼ土地の値段で購入できました。
売買価格の交渉に入る前に、うちの場合は改修工事を依頼する予定の工務店に一度物件を見てもらい、改修工事にかかる費用の概算と所要時間を出してもらいました。
その概算見積も踏まえて、購入希望価格を決めました。
東京の持ち家はローンが20年以上残っていましたが、売却価格でローンを完済し、残金で東京の家の7倍の広さの敷地を持つ物件を手に入れることができました。
移住して収入が減る分、住宅ローンから解放されるのはめちゃくちゃ助かりました。
また、田舎の物件の場合、蔵や倉庫に元の持ち主の持ち物が結構残っていることが多いので、残置物をどうするかということもあらかじめ確認しておきましょう。
お宝も結構あると思いますが、不要物は後で処分するにも費用がかかってしまうので、可能であれば出来るだけ撤去してもらうように交渉してみましょう。
不動産売買契約と引き渡しの時期は、改修工事の所要時間から逆算して、引っ越しに間に合うスケジュールで決める必要があります。
不動産売買契約の締結は、仲介してくれた不動産会社のオフィスで行うことになると思います。
通常は、売買契約時に1割程度の手付金を支払います。
引き渡しの時期は売買契約時に売主と買主の間で取り決めますが、通常は1ヶ月以上間が開くのでご注意ください。
引き渡しまでに必要書類を揃えます。
引き渡しの際に残金を決済しますので、一般的には買主側の銀行で引き渡しの手続きを行うことが多いと思います。
退職
職業訓練校と失業保険の手続のタイミングの関係で3月末を退職日に出来なかったので、2月末を退職日にしました。
手続き的には退職日を3月半ばくらいにしておけば十分間に合いますが、そうしなかったのには理由があります。
失業保険(雇用保険の失業給付)で給付される金額の計算の元となる基本手当日額は、退職前の6ヶ月分の給料を元に計算されます。
そのため3月半ばを退職日にしてしまうと最終月の給料が半月分になってしまうので、基本手当日額が少なくなってしまいます。
もっとも、基本手当日額には年齢に応じて上限が決まっているので、高い給料をもらっている人には影響はないかもしれません。
また、もう一つの理由としては、購入した家の改修工事のうち、自分でできる部分は自分でやりたいと思っていたからです。
移住先物件の改修工事(リノベーション)
移住先で購入した物件は、築60年以上の古屋でした。
9年ほど空き家でしたが、元の持ち主が定期的に空気の入れ替えなどの手入れをしていたおかげで比較的状態はいい方でした。
しかしさすがに9年空き家だとそれなりに痛んでいたので、引越しまでには最低限の改修工事をする必要がありました。
できれば自分でできるところは全部自分で改修してみたかったですが、引越しまで時間がなかったので、優先度が高い水回りやリビング、キッチンは工務店にお願いすることにし、残りは自分で手を入れることにしました。
ここで問題になるのがどの工務店にお願いするかということです。
大町市には空き家を改修して定住する予定の人に補助金を出す制度があるので、是非使いたいところですが、大町市に事務所がある会社に依頼しないと補助金の対象にならないという難点があります。
大町市に限定されるとあまりに選択肢が限られてしまうので、設備工事を大町市の会社に依頼することでクリアしました。
建築工事をどこに頼むかは相当悩みましたが、雑誌によく広告が出ていて、デザインのテイストが好みに合っているということ、自然素材で家づくりをしているということ、改修工事を手がけた実績があることが決め手となってアトリエデフという工務店に依頼することにしました。
参考 八ヶ岳・長野・山梨・群馬・関東で自然素材の注文住宅とリフォーム・リノベーションなら工務店「アトリエデフ」アトリエデフ部分改修でしたが、工事期間は3ヶ月弱かかりました。
最初にアトリエデフの営業所を訪問した時から計算すると約半年かかっています。
工務店や工事の内容にもよると思いますが、一部解体を含むような改修工事の場合は、それなりに時間がかかるので改修工事を予定している場合は、出来るだけ時間に余裕を持って計画しましょう。
改修工事の見積を出すにあたっては、現地調査が必要になるので、購入希望物件が見つかった場合、出来るだけ早いタイミングで一度工務店の担当者を連れて物件を見てもらうことをおすすめします。
改修工事に思いのほか時間とお金がかかる場合も多いと思いますので、契約の前に見通しを立てることが重要になってきます。
また、改修工事の途中で想定よりも建物の痛みが激しい部分が出てきたら、追加見積が必要になってくることもよくあるので、予算も余裕を見て計画しておく必要があります。
我が家の改修工事の様子は「古民家リノベーション」のカテゴリの記事をご参考ください。
持ち家売却のための内覧対応、売却契約、引き渡し
東京の持ち家の売却のために、R-storeともう一社の計2社と一般媒介契約を結びました。
R-storeを本命にしていたので、まずはR-storeに声をかけましたが、もう一社の営業マンのフットワークが軽く、結局媒介契約を結んだのは、もう一社の方が先でした。
両社とも出足は良好で、立て続けに内覧希望が入りましたが、内覧依頼が途切れずに続いたのはR-storeの方でした。
結果として1ヶ月で12件の内覧対応した段階でR-storeのお客さんに決まりました。
2社に依頼して分かったのは、R-storeが自社の媒体を持っていて、そこからの引き合いが強力だったということでした。
もう一社も自社のホームページを持っていましたが、メインはSUUMO経由の引き合いに頼っていました。
その会社の営業マンいわく、最近はこのSUUMOの力が強く、SUUMO経由の割合が圧倒的に高いということでした。
これは他の不動産会社も似たようなものだということです。
つまり、R-storeのように強力な自社媒体を持たない不動産会社の場合は、結局はSUUMO頼りになるので、どこに頼んでもあまり差はないかも知れません。
こだわりを持って建てた家を売る必要が生じた場合、どこに頼むかということは、とても大事なポイントになるので、慎重に選びましょう。
もう一点大事なポイントは、売却希望価格の設定です。
売却希望価格設定の参考になるのは、各社が出してくる査定価格です。
査定価格は通常、土地価格と建物価格に分かれて算出されます。
それぞれ価格算定の根拠が書かれているので、それを参考に少しでも高い価格になるように売却希望価格を設定しましょう。
一般媒介契約で複数社と媒介契約を結ぶ場合は、売却希望価格を揃えなければいけないので、それぞれの営業担当者と調整する必要があります。
査定価格はあくまでも査定価格なので、売主が希望する場合は、より高い価格に設定することも可能です。
しかし、営業担当者は、周辺の売買実績を見て価格の妥当性を判断するので、あまりに実績とかけ離れていると営業担当者が納得してくれないかもしれません。
実際に販売活動を行うのは営業担当者なので、売主と営業担当者の双方が納得のいく落とし所を探すようにしましょう。
引越し業者の手配、引越し
引越しの日程がもし3月末などの引越し業界の繁忙期だったら、かなり早めに引越し業者を手配しておくことをお勧めします。
直前になってしまうと業者が手配できなくなってしまう恐れもあります。
引越し業者の選定は、一括見積サイトを利用して、複数社に見積を出すことをおススメします。
複数社に見積を出しておくと、各社の営業マンが競って値段を下げてくれます。
うちは以下のサイトを利用しました。
何度か引越しを経験していますが、パターンは全く同じで、2番目に来た会社がこの場で契約してくれたら最初に来た会社よりも安くするという流れです。
その場で上司に電話して上司がお礼を言うというところまで同じでした。
通信環境の確保
また、引越しの際に悩ましいのが通信環境の確保です。
我が家は引越しと同時に固定のネット回線からモバイルwifiに乗り換えました。
乗り換えるまでしなくても、例えばモバイルwifiのお試しキャンペーンを利用すれば、引越しの前後はモバイルwifiで乗り切って、レンタル期間が切れる前に引越し先でネット回線を引けば途切れることなくネットに接続できるのでおすすめです。
うちの場合は、WIMAXとFUJI wifiの2社を試してみましたが、WIMAXはほぼ圏外だったのに対し、FUJI wifiは自宅のネット回線よりも快適な通信速度だったので、即決でFUJI wifiに決めました。
申込数2万台突破★期間縛り無し!解約金無し!月額980円~【FUJIWifi】
我が家がモバイルwifiに乗り換えた話については、いずれ記事にしたいと思います。
各種役所手続きや住所変更
引越しの前後は、いろいろと役所手続きが必要になってきます。
市役所や町役場でまとめて手続きできるものはいいですが、忘れずにやっておきたいのが自動車の住所変更です。
引越して何年もナンバープレートがそのままの場合もよく見かけるので、自動車税さえ払っておけば特に問題なさそうですが、万が一事故を起こしてしまった場合に住所変更してないことで保険がおりないというケースもあるようなので、できれば変更しておいた方がいいでしょう。
また、役所手続きではありませんが各種住所変更も郵便局の転送期間が終わる前に済ませておきましょう。
銀行やクレジットカードなど、重要なものは転送不要で送付されてくるものがありますが、転送不要と書かれた郵便物は郵便局に転居届を出していても転送されません。
クレジットカードの更新カードが届かないなんてことがないように、特に重要なものは早めに手続きしておきましょう。
隣組組長への挨拶
我が家が移住した地区では、隣組が一番小さな構成単位になっていますので、引越したらまずは隣組の組長に挨拶に行き、後日組長と一緒に隣組の住人の方々に挨拶してまわります。
これで移住関連の手続きはひととおり完了です。
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